スタッフブログをご覧の皆さんこんにちは。
先日のベッド紹介に続いて、今回はマットレスの紹介です。
当院では、この度のベッド導入に併せて2種類のマットレスを導入しました。
そもそも病院で使用するマットレスとはどういったものなのか?
最近では一般的に市販されているマットレスも低反発や高反発のものなど、多種多様なものが出ています。
腰痛改善に効果があるものや寝心地の良さを追求したものなど、こだわっている方も多いかと思います。
ではそんな一般的にご自宅で使うマットレスと病院の物では何が違うのか?
いまいちピンとこない方も多いかと思いますので、実際に病院ではどのようなマットレスを使用しているのか、今回導入した二種類を紹介いたします。
一見違いが分からないかもしれませんが、
写真一枚目(左側)が「体圧分散マットレス」
写真二枚目(右側)が「エアマットレス」(体重設定をすると圧を自動で調整してくれる高性能)
これら「体圧分散マットレス」と「エアマットレス」の両方に共通しているのが「褥瘡(床ずれ)」予防を目的としているところです。
ここが一般的のご家庭で使用されている寝心地を追求したマットレスとの大きな違いになります。
入院される患者様の中には
・自分では身体を動かせない方
・皮膚の弱い方
・身体の関節が硬くなっている方
など、様々な身体状況の方がいらっしゃいます。
当院ではそれぞれの身体の状態に併せたマットレスの選択を行い、患者様の身体的な負担を軽減し快適に過ごして頂けるよう1人1人に合ったマットレスを選択しております。
上記のような身体状況の方を在宅で介護される場合、介護者の介護量というのはとても大きなものになります。
中でも介護者が特に注意をしないといけないのが「褥瘡(床ずれ)」の発生です。
褥瘡(床ずれ)についての詳しい説明はここでは省略しますが、この褥瘡発生を防げるかどうかは医療福祉の施設、在宅で介護を受ける方や介護をしている方にとってとても重要となります。
「身体を自分で動かせない → 褥瘡(床ずれ)が出来る → 褥瘡(床ずれ)悪化、治癒に時間がかかる」
先の電動ベッド紹介投稿の内容と同じく、人は何らかの原因によって自分で身体を動かせなくなると、褥瘡など色々な悪循環に陥ってしまうのです。
※褥瘡についての説明は、後日コラムにてご説明を予定しております。リンク:コラム「褥瘡について」
介護者にとって、時間毎で頻回に体位交換(身体の位置を変え圧の集中を防ぐ)をする事は容易な事ではありません。その中で常に褥瘡発生に注意をしなくてはいけないとなると介護者にとっての身体的・精神的な負担は更に大きいものになるでしょう。
このように個々の身体状況に適したマットレスを選択することで褥瘡発生のリスクを最小限に抑えることが出来ると在宅介護を行う介護者にとっても大きな負担軽減に繋がることでしょう。
現在、在宅介護を受けている方や介護をされている皆様、今後検討している皆様。
是非参考にしてみてください。