鮭釣り(その3 初めての鮭釣りで思ったこと)

鮭釣りブログ3話目です。

釣りも終わり当然帰る為に車両まで移動をするのですが、ここで嬉しい釣果である4本の鮭が今度は重量物として行く手を阻む事となります(笑)

袋に詰め、クーラーボックスに入れ替え二人がかりで来た道を戻ります。時間にして10分まではないとは思いますが…なかなかの重さでした。

 

今回私はタモ係がメインでしたが、終盤の小1時間ぐらいは実際に竿を振ってみました。

全く当たりは来ませんでしたが(笑)

目の前を幾度となく飛び跳ねる鮭、しかし釣れない自分、難しいものです…

同行していたもう一人も結局釣り上げる事は出来ずにいて『人の動きと違って自然(鮭)の動き(環境)を読み取る事は難しい』との感想を持ったようです。

 

釣る前の準備、下調べ、釣っている最中での魚の動きの読み、帰りの重量。

正直どれをとっても大変な事ばかりではありますが、釣れたあの瞬間の快感はそれらがあるからこそ得られる物かと思います。大変さがあるからこそ得るものの大きさを感じられた一時でした。

実際に体験してみて、釣る為の苦労はたくさんあるけれどその分の大きな実りが得られる貴重な場面であり、その機会を持てる事がこの地の素晴らしさであると、今の自分は他の方へお話しができるようになったと感じています。

 

帰りの道中も車内で釣りの話しはもちろんですが、普段はなかなか落ち着いて出来ない仕事の話しもできて単なる移動時間ではなく、移動時間が貴重な時間とする事もできました。

そこに意味を持たせる事が出来るかも視点の変え方と言えるものかと思います。

 

最後に余談ではありますが、車で片づけをしている際に札幌からいらした方から声をかけられました。あちらから来たからには何とか釣り上げて行きたいとの意気込みで色々と釣り場の質問をされましたが、初対面の方ともこのような交流が出来るという事も一つの楽しみであるかと思います。

なにより普段から会っている方と違った方との会話から得られる事に大きな意味があり、新たな発見や気付きに繋がる良い機会であるとも思います。

こういった他者との会話から学ぶ事が出来る機会を出会いと呼べるものなのかと…最初に話しかけられ質問に答えられなかった私は非常に強く感じておりました。

 

また、同じ港でありながら釣れるポイントがあんなに大きく変わる事も非常に驚きでした。私のような素人は目の前で起きている現象に目が行きその場所で釣れば釣れるものかと思いがちでしょうが、師匠たちはその場の状況を冷静に判断し、この状況からならきっとこういった変化が出るという事を読み取り、最終的に良い場所がどこであるかを判断されていらっしゃいました。

ここまでの読みに至るまでには相当の経験と、釣れなかった時の振り返りを重ねた事からなのだと思います。良質な経験とその振返り、それがやがて積み重なって大きな成果になるのかと感じた一日でした。

 

1年で限られた時期にしか出来ない貴重な体験。実際に今回連れて行って下さった駒井さんは鮭釣りの魅力がなければ網走に引っ越してきていなかったでしょう。

もしそうだった場合、昨年のドラマの制作もなく私がこの鮭釣りに同行する機会もなかったかもしれません…そんな人の人生の選択に大きく影響がある鮭釣り、みなさまにも是非味わって頂きたいと思います。 

次回は、病院という人の命を取り扱う機関で何故このように釣りを取り上げるのか?

 

その辺りに触れた投稿をさせて頂きたいと考えております。