スタッフブログをご覧のみなさん、こんにちは。今回は栄養科からの役に立つお話しです。
10月に入ってから、風がさらに冷たくなって木々も紅葉が進み、秋を感じるようになってきましたね。
食欲の秋ということで、頂き物が増えたりおいしそうな食材が店頭に並ぶようになってきましたが皆さんは食べ過ぎてはいませんか?
私は仕事柄様々な方と食事の話をしますが、最近良く、【アキアジ】の話を耳にします。
アキアジって何か知っていますか?
私は、網走に来て初めて知りました!
鮭のことを「アキアジ(秋味)」というみたいです。
秋を代表する味、から呼ばれるようになったそうですね。
他にも、トキシラズ(時鮭)、ケイジ(鮭児)、ルイベなど、北海道にきてから、鮭についての知識がたくさん入ってきて、鮭は北海道の人にとって身近で愛された食べ物なんだなぁとしみじみ感じます。
今日は、そんな『鮭』についてお話していこうと思います。
鮭とは、皆さんご存知の通り、身はオレンジ色で脂が乗っている白身魚の一種です。
身が赤いのに白身魚なの?とたまに聞かれることがありますが、鮭は甲殻類プランクトン(小さなエビなど)を餌としており、これらを食べることで赤色の色素が身に移るといわれています。
鮭の卵(いくら)が赤い理由は、鮭の身にある色素が卵に移るので赤くなるのです。
なので、卵に色素が移ると鮭の身は白くなっていきます。
では、どんな栄養があるのでしょう。
鮭には、強い抗酸化作用をもつアスタキサンチンや、冠動脈疾患の予防に効果のあるn-3系脂肪酸(EPA・DHA)が多く含まれています。
アスタキサンチンとは、鮭の身の色素であり、カロテノイドの一種です。カロテノイドとは、南瓜やトマト、ナス、トウモロコシなどの黄や赤、紫の色素をいいます。
これらには、強い抗酸化作用があり、細胞の老化やがん、動脈硬化の予防に効果があるといわれ、健康の維持にはかかせない大事なものです。
次に、魚に多いEPAやDHAといった脂肪酸は、血中脂質(コレステロールや中性脂肪など)の改善や、冠動脈疾患の予防に効果があります。
血中脂質を減らすことで動脈硬化予防にも繋がるため、積極的に摂取したいですよね。
成人した人であれば、EPA・DHAの摂取量は両方合わせて1日1g以上(魚90g以上)摂取すると良いです。
そのため、1日3食の食事のうち1食は鮭などの魚料理を食べるようにしてください!
他にも、カルシウムの吸収を助けて、骨を作ったり強くする働きがあるビタミンDやたんぱく質(アミノ酸)の代謝を助けるビタミンB6、血液を作るために使われるビタミンB12など多くのビタミンやミネラルが含まれております。
これだけ体に良い鮭ですが、食べすぎには注意!
塩鮭などは塩分が高いので、食べ過ぎたら別な病気になってしまいます。
体に良い食材でも、食べる量はほどほどに。
スーパーなどでも気軽に手に入る鮭。
臭みやクセも少ないのでどんな料理にも使いやすい!
ちゃんちゃん焼きや、粗汁、石狩鍋、ホイル焼き、漬け焼き、フライなどぜひ作ってみてください!